2009年12月3日木曜日

Google日本語入力を活用してみる

本当に使えるモノなのか、いろいろ試してみようとしています。
普段はATOKを使っているので、省入力もさほど驚く機能ではなく、携帯の漢字変換で見慣れているせいもあり、ありふれた機能と言えます。また、キーボードで入力している分には、省入力を使うよりどんどん打っていくほうが早いし、サジェストのウィンドウも今のところは邪魔なだけで、まだその優位性は見えてきません。
などと入力しながらもサジェストは次々表示されていきますが、どうも、変な、言葉ばかりが(ばかり、と打ってバカリャウとかでてくる。バカリャウってなんだ?)サジェストされます。

・・・

これ使えるか?

どうも、違和感というか、馬鹿にされているような気がするというか・・・。
すくなくとも、面白すぎるサジェストは仕事の邪魔にしかならない。ならないと打って”鳴らない電話”とか出る。なんとなく切ない。
違和感の根本はどこかと考えると、ひとつには、出てくるサジェストがひたすらキーワード的な所。
キーワード検索と文書作成は、本来まったく違う作業であるはずなのに、このIMEはそれを一切区別しないで、ひたすら奇っ怪な検索キーワード的サジェストばかりを繰り出してきます。文脈は一切無視の無法地帯です。
もう一つには、このIMEを使いこなすには使用者側も、これに最適化していく必要があるという所です。これはすでに明白なことだと思います。
個人個人あって良いはずの文章作成のスタイル、それが、検索キーワード的な単語のみで画一的な構成になるよう、箍にハメようとしている、そんな気がしてくるのです。
このIMEには、Google検索とサジェストのメカニズムを流用していると言います。当然、辞書のソースは、いままでの検索キーワードを使っているのでしょうが、その検索キーワードが”鳴らない電話”とか、そんなものばかりなのかと考えると、日本のインターネットへの憂いを禁じ得ません。

それと、日本Googleの技術力の高さは十分伝わるのですが、海外で次々と展開するサービスと違って、これはさほどスマートさを感じさせません。
クラウドがなにか画期的な手法で活用されているのかと思いきや、ネットワーク通信はしないそうです。
儲けの仕組みもどこにあるのかわかりません。なにかを変えるようなイノベーションとも思えません。
それとも単に、ATOKのシェアを奪いたかっただけなのでしょうか?そりゃ無償のIMEが増えれば、ATOKのパイは減るのは当然であり、それに抵抗する事はできませんが、そんなことして何になる?何がしたいの?

方向性が不明で、何の為に出したものなのか、まったく見えてこない。それが今現在の感想です。
私自身、まだしばらくはATOKを使い続けるでしょう。

※バカリャウは食べ物のようです。

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