2021年6月19日土曜日

Python 3.9環境でTensorflowインストールが失敗する(Windows10)

TensorFlow2のインストールでエラー


Windows版Python 3.9が導入された環境にTensorFlow2をpipインストールしようとしたらエラーが出た。 
ERROR: Could not install packages due to an OSError: [Errno 2] No such file or directory~client_load_reporting_filter.h

 ファイルが見付からないというエラーだった。


解決方法


Window10ではデフォルトでファイルのパス名の長さが260までに制限されている。
その為に構成ファイルにアクセスができず、ファイルが見付からないというエラーとなっていた。
この問題を解決するには、ファイルのパス名の長さ制限を解除しなければならない。

ローカルグループポリシーエディタでファイルのパス名の長さ制限を解除できる。(Windows10 proの場合)

ファイル名を指定して実行>gpedit.msc>「コンピュータの構成」>「管理用テンプレート」>「システム」>「ファイルシステム」>「Win32の長いパスを有効にする」の設定を変更する。
規定では「未構成」だったが、「有効」に変更して、新しいコマンドプロンプト(管理者権限)を開いて実行すると、インストールが成功した。

なお、ローカルグループポリシーエディタ以外には、レジストリエディタで下記の値を変更する事でも、パスの長さ制限を解除できる。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FileSystem\LongPathsEnabled の 0を1に変更。
以上。